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昨日、同業者から51R(受電用過電流継電器、電流トリップ方式、静止形)の試験を行った。
単体試験(限時、瞬時)は良好。限時整定における連動試験は、52Rのトリップ良好。
しかし、瞬時整定における連動試験では52Rトリップ不能。
※ 詳細を聞くと
電源は、Eu-16i(1.6kVA INV)を使用。(フルスロットル?)
試験器は、OCR-50CKT(SOUKOU)にて50A(抵抗短絡レンジ)を使用とのこと。
継電器整定は、Iinst=20A、印加電流=40Aとのことでした。
静止形過電流継電器は、インピーダンス小。
試験器は、万能ではありませんので連動試験時に電流トリップコイルインピーダンス(始動時約10Ω。VF-8)が直列に入ると流れる電流が動作電流の3A以下になることが考えられます。
※ SOUKOUのOCRテスターの抵抗値を抜粋すると
50A(0.7Ω)、25A(2.7Ω)、10A(8.5Ω)、5A(14.5Ω)です。
抵抗短絡は電源容量が小さくて良い反面、電流波形が歪み精度に影響する。小さい発電機は応答性が悪い。取りあえずの現場試験ですので工場試験の様にはいきません。
ここに高価なNF-RX4744を持ってきても連動試験不能です。
昔の様にスライダック、抵抗器、電流計を試験員が組んでの試験では頭を悩ませ、電流計算も必要です。今は試験器におんぶに抱っこ。
継電器単体試験回路図、連動試験時の回路図を描いて保護継電器試験要領書を作る必要があります。(自分の所有機器について)
写真のBCT-50GKは、自分で使いやすい様に改造しています。
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