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過電流継電器の試験を行うが接点不良(接点溶断)があった。
試験監督者、試験員とも優秀なメンバーであったのでいろいろな意見が出てきたので掲載してみる。
過電流継電器(51:MITSUBISHIのMOC-A1Vとする)の接点容量不適合の意見が出てくる。
接点容量:T1、T2=閉路DC110V、15A a1、a2=開閉容量500VA(cosθ=0.4)
試験員で接点容量不適合が理解出来ているので流石である。
電気管理技術者で何人理解されているか。盤製作会社を含めて。
この発電所のトリップ回路は、キープリレー「86-1」を介して、「86-1」にてトリップコイル「52GT」を励磁する。よって51接点閉路容量は、「86-1」を励磁出来れば良い。よって接点容量は小さくてもOK。(試験監督官も電気担当になって数年だが継電器負担が理解されている。)
30F(集合故障表示)回路の接点不良があったので集合故障機器の選定ミスの可能性が高い。
・本来は電圧コイル「DC110V:コイル抵抗7,000Ω」を設置すべきところ、電流コイル「DC1A:コイル抵抗0.93Ω」用を使用した可能性が大きい。 皆さん良く理解されている。
今日の試験監督員は水道課から電気課に異動になって4年だが過電流継電器の瞬時電流コイル、限時電流コイルが理解出来、回路図に無い電流コイルの共通端子も理解されている。(ひょっとすると試験員より)
また、試験回路の負担が理解出来ているので最も良い印加点が指示される。(試験する方が教えられる。)
この試験監督員は、HIOKIのメモリーハイコーダー(高級機)が操作出来る。
難しい水力発電所のメーカー負荷遮断を立会時にマスターしてしまった。速度リレーのパルスピックアップの波形調査を請け負った時に当方のメモリーハイコーダーを完璧に使いこなしていた。
官庁職員を辞めて電気管理技術者となり太陽光、水力、火力発電所の負荷遮断をバリバリ行った方が似合いそう。 当方も非常に勉強になる。常に積極的に疑問点を解決して業務に当たる。
よって試験する方も適当な事を言ってしまうと発電所の保護装置(継電器は当然の事、シーケンス)を理解していない電気管理技術者と烙印を押されるので言葉は慎重に。
※ シーケンスにおける各リレー、機器の定格他を完璧に頭に入れる。理解した上で継電器の単体試験を完璧に行う。 高圧受電設備は 普通に
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