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・キュービクル式高圧受電設備
a.ビル屋上にキュービクル式受電設備を設置。
キュービクルに吹き上げ風が当たったり、ビル風が当たる場所に設置された場合に昼夜の温度変化から高圧機器が結露して絶縁劣化する。
設置後では仕方なし。
b.屋外用キュービクルの施工方法においては、ゲタ基礎のためゲタ基礎の空洞やキュービクルの底部から吹き上げ風が当たリ、ここから水滴や湿気が入り絶縁低下する。
(キュービクル内部の高圧機器は、屋内用を使用していますので屋外のような条件下では精度を維持できません。中電設置の客室用開閉器、変圧器は屋外用を使用。)
【対策】
1.ゲタ基礎の両端を遮蔽し、直接の雨水侵入を防ぐ。
2.チャンネルベース部のパンチング部をアルミテープで塞ぐ。
3.キュービクル底板のパンチング部を塞ぐ。
※ 変圧器発熱については充分な容量があるので冷却を考慮しない。
以上のような対策案がある。(JEMA資料の通り)
参考事項
上記のような設置環境において事故(全停電)が多発したため JEM-TR194「高圧遮断器の使用環境に対する検討指針」(1995年)制定
JEMA(社団法人日本電機工業会)において『キュービクル式高圧受電設備を安全にお使いいただくために』パンフレットを作成して盤業者、主任技術者、管理技術者に配付する。
※ このような環境設置において絶縁低下(短絡事故)したMITSUBISHI VCB(VF-B)がリコールに進展。
・先日の三菱メンテナンス講習会資料にも載っています。
・H14に㈱東芝 産業電源マーケティング部 則武○○殿にVCBについて2時間近く講習して貰った。(この方もJEMAメンバー)
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