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水車における完成検査 負荷遮断試験(調速機試験)の解釈を見る。
(a) 検査方法
水車発電機を運転中、急に負荷を遮断した場合の水圧管の水圧、水車回転速度及び発電機電圧の変動状況並びにガイドベーン(フランシス水車)又はニードル及びデフレクタの動作状況を指示計器、オシログラフ等により測定するとともに、水車発電機に速度調整機能を有する場合には異常なく無負荷運転に移行することを、速度調整機能を有しない場合には異常なく完全に停止することを確認する。遮断負荷は、定格出力の1/4から開始して、2/4、3/4及び4/4までの各負荷とする。
なお、同一の水圧管から2台以上の水車に分岐している場合は、水車ごとの負荷遮断試験終了後に、同一の水圧管に接続される水車の全数について、その負荷を同時に遮断して試験を行う。
(岐阜、富山、長野県などでは2台以上の水車設置があるのでメモリーハイコーダーも多チャンネルが必須。)
自動電圧調整装置又は過電圧抑制装置を設置してあるものについては、それを正規の使用状態として試験を行う。
(b) 判定基準
① 水圧管の水圧の変動が設計値以内、水車回転速度及び発電機電圧の変動が保証値以内であること。
② 主要機器に異常がなく、水車発電機が安全に無負荷運転に移行又は停止すること。
負荷試験(出力試験)
(a) 検査方法
水車発電機を定格出力、定格回転速度、定格電圧及び定格力率に保ち機器の各部の温度が飽和状態になるまで連続運転(4時間以上)し、各部の温度上昇の傾向、異常な振動、漏油、漏水、異音及び補機系統の異常の有無を計器及び目視等により確認する。
(b) 判定基準
定格出力での連続運転に対して各設備が安定しており、かつ以下の項目を満足すること。
① 使用水量及び出力が工事計画どおりであること。
② 温度上昇限度は保証値以内であること。
③ 異常な振動、漏油、漏水、異音及び補機系統の異常がないこと。
太陽光のパワコンのように個体でメーカー工場試験(形式試験、負荷遮断試験)した物は不必要と思うが、現地組立のプラントは必須である。 商売を考えると電気要素だけを入力する太陽光発電所は助かる。
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