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ぽんぽんさん こんばんわ
ぽんぽんさんの質問だけあって厳しい内容です。
「比率差動継電器」の試験方法については、私も重電メーカーの試験データにならって試験しています。
・JEC-174F(比率差動継電器)1982 (もっと新しいのが出ているかも解りません)
比率特性誤差の項目があって試験条件と許容誤差が記載されていますが、試験条件として「整合タップの整定は最小とする。」となっています。
形式試験、受入試験において整合タップの整定は最小のみで比率特性誤差の項目は満足してしまうみたいです。
・比率特性試験の一次タップと二次タップの値
竣工検査をメーカー系の試験会社がされる場合もにおいても、整定値ではなく同じ値での比率特性試験を行っています。三菱の比率差動継電器 MELPRO-DASF(COC4-A03D1)にしても保証条件、保証性能(管理値)は最小整定、同一整定となっています。
以上が、形式試験(詳細、多項目試験)→受入試験(特定項目試験)
竣工試験(実整定)→定期試験(実整定)
JEM-TR156(日本電機工業会資料 保護継電器の保守・点検指針 2008.1.15改正)
ここでの記載は、定期点検は稼働中の継電器の信頼度を確認するための試験で、継電器の整定を実使用整定とし、特定項目について行うとあります。
個人的には計算が面倒くさいですが、実使用整定が整定の戻し忘れミスが無いし理想だと思っています。(最近は静止型のため負担も少ないし)
定期点検における試験については、メーカーから離れて需要家側(電気主任技術者)での自主管理部分になってしまうのでメーカーさんも定期試験については指導もしてくれないし、曖昧になっていると思います。(特に比率差動は難しいです。)
最小同一整定で継電器の信頼度が確認できたら問題無いのでは無いでしょうか。 実整定で難しい計算をして電気主任技術者さんに見せても?
言われるように、この問題は非常に難しいと思います。あまり良い回答になっていませんがよろしくお願いします。
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