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フルマイさんへのお返事です。
御苦労様です。
いろいろな保護継電器に熱心に勉強されていることに感心させられます。
比率差動継電器には、変圧器用と発電機用があります。
1.比率の整定
・変流器誤差(電流の大きさによる飽和特性を考慮)
(発電機用はN側、L側とも同一CT比で同一機種なので比率は小さい)
・変流比、変圧比の不整合
・LTR付トランスのタップ切換による不整合(電力会社の超高圧から配電用変圧器
LDC、90、プログラムによる自動タップ変更)
・補助CTを使った場合の補助CT誤差
2.突入電流
・発電機については問題ないですが、変圧器の場合は突入電流により動作する。
タイマー、2Fによる誤動作対策。
3.発電機の地絡保護
・発電機中性点を抵抗接地する場合には87Gを設ける場合があります。
CT比誤差
87用3次回路(5.0級 誤差も5~10%)
87用 N回路(1.0級 誤差も1~2%)
CT誤差や事故点を考えて特性を作っていると思います。
※ 参考)抵抗接地系統の事故時の地絡電流
77kV抵抗接地系統(In=445A)において30回以上地絡事故を経験して、オシロ
グラフによる事故解析を行いました。
アークにより全て完全地絡の445Aとなります。
富士電機の取扱説明書は、フルマイさんの言われるように説明不足で試験するのに苦労します。
他メーカーでは、東芝製を試験しましたがあまり理解せずに試験しているのが実情です。
機会があれば試験についてお話ししてみたいです。
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