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盤改造後の検査における発見事例

 投稿者:フルマイ  投稿日:2021年12月 5日(日)22時22分0秒
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  既設自家用に逆潮流なしの太陽光の新設工事における盤改造において、適切でない工事の頻発があります。

1)電力方向リレーやマルチメータ-の、(平たく言えば)極性間違い
  平衡三相検出のオムロンK2ZC-K2WU-NAについては、取り込む電流相と同じ相を
  電圧入力P2へ割り当てる必要があるが、R相取り込みにも関わらず、P1,P2,P3 = R,S,T
  となっている事例。
  予測していたので、入力線番を確認し、間違いであると判断。改修お願い実施。
  (2電力計法の電力方向リレーの場合は、接続は一通りなので間違いは少ない。)

2)CT回路が分岐する形の配線
  言わずもがな、CT回路の途中に置かなければならないが、端子台へダブル噛ましして工事してある事例。
  目視の回路確認にて発見、改修依頼。

3)VT回路において、VTTやヒューズよりも変成器側への接続の事例。
  平常時の動作としては問題ないが、テスト端子から試験できない。また、VT短絡保護ができない。
  VT回路については、各ヒューズ抜きおよびVTT分離にしておいて、リレー入力部と導通をチェックすることで、
  入力相の確認および接続点の適否を確認できる。

4)CT回路の確認
  既設キュービクルの外に継電器盤を設置し、そこをCT回路が行き来する形であるのでよく確認する事が大事。
  確認方法としてCTTへの入力(たとえばR-S間)し、CT回路の各要素の入力部分で位相および振幅の確認を行った。
  線番による整理も当然必要。
  面倒がらずCT回路展開図を書き、それをたどるように確認していく。(2721パワーマルチメータ+クランプセンサが便利であった)
  回路トータルでの確認は、主回路入力による二次回路各点の位相確認が最も良いが、
  入力範囲をCTT以降に限定する事で、CTTより変成器側に入っていないことを確認することもできる。
  (アイデア次第。目的意識を持って意味のある検査ができるようになりたい)

5)K2RV付属CTの取り付け方向間違い
  VTT,CTTからの入力による試験にて発見。
  オムロンK2RVは、Va-cとIaの取り込み(三菱CRV形の位相特性)であるが、
  電流入力は専用の貫通型CTをCT回路へ取り付けることによって行う。
  (試験時は直接入力厳禁だが、どうにも直接入力したくなる端子番号であるので不安)
  このCTの取り付け方向が逆であったため、リレー入力部分にて改修した。
  3)4)の試験でVTCT回路を明確に把握しているからこそ、自信持って判断できた。
  受電し、RPRが動作していないこと、および、新設のマルチメータが+kWを示すことを確認した。


アルハイさまも、この手の事例は見かけますでしょうか?


https://firestorage.jp/download/3ef2a6dafe3e6bfbde6eba40ad7c44ec3aa83ba6
 
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