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こぶなさんへのお返事です。
こんばんわ
送電線の電圧は特別高圧となりますのでPAS(柱上負荷開閉器)では無く、GCB(ガス遮断器)、OCB(油入遮断器)を設置して短絡電流を遮断できる様にしています。
(PASは非接地系統の小さな地絡電流や負荷電流のみ切ることが出来ます。送電線では事故遮断が必要です。)
大きな発電所での保護装置は次のような継電器があり方向性を持っています。
1.線路保護継電器(送電線保護、位相比較、方向比較、距離継電器他)
2.母線保護継電器(ブスプロ)
3.機器保護継電器(T87、SCやSHR保護装置)
4.発電機保護継電器(G87)
福島原発のような大きな発電所でも、今回のように電源が無くなることがありますので「電源端」では無く「非電源端」扱いで設計しております。保護継電器では非電源端扱いでの設定となります。
6.6kVの小水力発電所は、非接地系統である配電線に接続しますので、一般的にPASを設置する例が多いです。
この小水力発電所において、地絡保護の目的は構内側となりますので、配電線側(電源側)をKとして発電所側(非電源端)をLにします。
※ 配電線事故を検出したい場合は、反対にしても良いでしょうが、再閉路装置の無いPASにおいて配電線地絡事故を検出遮断して、配電用変電所の遮断器が再閉路 → 電圧あり、その後、PASを手動投入する必要があります。無意味(不必要)な遮断は不要です。
今回のような様な疑問は発電所における工事においてはよくある質問の一つです。
発電所は電源側では無く、非電源端です。(福島原発の事故で電源喪失することが前提としたら理解できるかと思います。)
以上 ご参考になったでしょうか?
写真は6.6kV配電線に接続されたPAS(柱上気中負荷開閉器)の例です。
(配電線側を「電源」に接続します。)
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