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> No.1132[元記事へ]
koko-djiさん こんばんわ
事故対応御苦労様です。
・このターゲット(TG)は、マグネット方式のため元に戻らない事もあります。
・残留電圧については、試験状況から2~3%程度の残留電圧がある系統だと思われます。
この配電線が9電さんの配電要変電所バンクに接続されているか、特高発電所の特高2次高圧系統に接続されているか解りませんが、単相配電線の有無、単相変圧器がある相への片寄があると思われます。
電力会社の配電線系統に接続されていないと考えると当該バンクの対地静電容量が小さいので残留電圧は出やすいです。(20~30年前は当方の管理需要家で5%を超過することもありました。)
1.地絡事故の有無の判定
実際の地絡があったかどうか判定します
電力会社へ繋がる配電線ですと電力会社の配電要変電所において瞬時地絡検出(警報)を設置していますので、時間と地絡レベルの記録が残っていますので、実際の事故の有無が解ります。(電話による調査)
県発電所の特高変圧器2次に繋がる高圧系統の場合は、あまり期待できません。デマンド(最大指針)付きの零相電圧計により事故判定を行いますが、動作時間他の記録はあいまいと推定されます。
(零相電圧計:完全地絡時に6,600Vを指示します。理論では無く製品の規格により)
2.DGRの誤動作の場合
a.MITSUBISHIのSOGリレーの入力電圧(Z1、Z2、Y1)は、他メーカーと比較して小さいですので、制御線・接地線の断線、接触不良による浮游電圧による誤動作が考えられます。
・特に「Z2」線が断線すると、数十mVの電圧が同位相で印加(浮游)されますので誤動作要因の一つです。 端子の増し締め点検。(中継ボックスがある場合は要注意。)
b.制御線のシールドが適切に処理されているか。また、接地線を含めた接続は取扱説明書の通りか。
3.実地絡の場合
a.PAS2次側の沿線は?(写真より)
SOG制御ケーブル、PAS操作ヒモは高圧線に接触することは無いか。(接触で地絡要因)
b.キュービクルにおいて地絡様相が無いとのことですので、PAS本体の良否。
・制御線の絶縁抵抗測定により水分侵入の有無調査。
(運転状態において制御電源開放で測定できます。)
・状況によっては地絡事故防止の為、PAS開放を止めた方が良い場合有り。,
・MITSUBISHI製PASのリコール製品あり。
当該製品で無い可能性が高いですが、同一メーカーですので同じ障害も発生するものと考えてください。
参考
http://www.mitsubishielectric.co.jp/oshirase/e-pas/
http://www.intsurf.ne.jp/~kobaden/kanri/room/sogtrable.pdf
今回のPASトリップ状況は、原因の特定が難しいと思いますが勉強になる教材と思われます。
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