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3kV巻線形高圧モーターが停止したとのことで現場に向かう。
・設備 3kV 130kW 抵抗起動
3ヶ月前の大雨、水害で高圧モーター起動盤浸水、復旧確認時に高圧接触器から何度手入れしてもアークが発生するので取替。
起動盤他中古でまともな図面が無く、更に水害で浸水のため手探り探査。
・起動盤
抵抗短絡などのMC制御回路は200V(動力盤より)、VS(真空接触器)などの制御回路はVT2次より [VSの制御の関係で無理矢理作った回路か]
調査1
・制御回路を通電すると、異常電圧でタイマーなどが振動する。
・100V回路の対地電圧が250V、150Vを示す。
・各制御回路の対地絶縁は、20MΩ以上
調査2
・上記の様な状態より200V、100Vの混触が疑われるのでメーガーにて探査すると、VSに辿りつく
・VS内部のプリント基板にてトラッキング。(湿気が原因)
対策
・基板のトラッキング炭化箇所を削り、混触を無くす。
・削りすぎて、VS開放不能。(基板の断線箇所をリード線で接続。半田使用)
結局、2ルートをリード線でバイパス。
※ よく水没する起動盤で、今まで砂が溜まったり、水が溜まって地絡事故も10回以上
・3kV回路なので6kV回路と絶縁。
・3kV回路の短絡が起きてもトランスのインピーダンスで電流が制限されるので、変電所のトリップには至らない。
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