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アオさんへ
誘導円盤タイプの継電器はいろいろ難しいところがありますが、静止型はまだし易いのではないでしょうか。
無効電力継電器とのことですが、整定が次のようになっているとのととですが、型式等は想像してみます
TAP=50var 定格電圧=110V I=0.454A (間違いは無いと思います。)
もしかすると 50var / (√3×110V)= 0.262A ? (三相目盛にはなっていないと思いますが)
メーカー、型式によりいろいろありますので取説、メーカー試験シートの参照が必用です。
無効電力継電器は、「90°接続」を外部結線にておこないます。
※ 継電器用語ですが、電流:IA、電圧VBC を継電器に入力すると位相差90°(力率100%と仮定)
力率100%状態で90°位相差がありますので、無効電力(90°位相差)の動作値の試験を行うためには、位相差0°の電圧、電流を印加します。
※ 結線によっては有効電力リレーとして使用できます。
試験
始動値:円盤が回り始める値(昔は始動値も記録したことがありました。)
動作値:接点が閉じる値
※ 誘導円盤の電流、電圧による2つの回転トルクで動作タイプは途中で止まることがあると思いますので、
試験をスムースに行うためには、一旦継電器を動作させておいてから電流減少させて復帰、そして電流上昇 → 接点閉(動作)を行うと動作点の確認がし易いです。(動作点を確実にチェック)
(動作接点にブザーを接続して確認すると良いです。ブザーの音量の大小(動作、復帰)を聞き分けて動作ポイントを探る)
取説、カタログに電圧・電流方向(±極性)が記載されていますので
電圧:E-V
電流:Kt-Lt
と確実な結線を行わないと、動作値と復帰値が逆の試験を行っている状態になってしまいます。
LEAD180°、LAG180°の試験ですが、結線を逆にして0°で試験した方が安定した出力では無いかと思います。(位相計も不安定。外付けの精密位相計があれば良いですが)
※ S社とM社の試験器は電圧が逆になっているとのこと
DGR試験器については、K、T、E、Tの通り接続すればよいです。 試験ケーブル心線の色を「黒」、「赤」を使った場合に極性側を「黒」で統一すれば良いでしょうが、試験者のレベルを考えるとK「赤」、T「赤」とした場合の方がすんなり理解する方が多いためにこのような仕様にしたり。またK「黒」、T「赤」としたメーカーがあったりしたりで、電圧の心線の色が逆になっていたようです。
以上 思ったことを記載してみました。
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