|
> No.1884[元記事へ]
若葉マークさんへのお返事です。
こんばんわ
低圧交流系統の地絡過電圧継電器(OVGR)の整定についてですが、
TMEIC(東芝三菱)に任せた場合は、零相電圧=50%、動作時間=1.0Sに設定していました。
私の場合は、零相電圧=30%、動作時間=1.0Sに設定します。(変圧器容量 500kVA)
整定根拠としては
B種接地抵抗による抵抗接地、直接接地系統と異なり完全な非接地系統で中性点が不安定です。
よって残留電圧(残留零相電圧)も条件によっては出やすい系統です。
誤動作防止を考慮します。
※ 高圧配電系統は、接地用計器変圧器(EVT)3次制限抵抗により1次中性点が高抵抗接地となります。
制限抵抗=25Ωとすると一次換算=10,000Ωです。
一般的に地絡保護は、完全地絡の30%保護を目標にします。
※ 高圧配電系統は、6,000Ω検出のためその系統の対地静電容量により大きく検出値が異なります。
東京電力は異なります。(10%検出)
人工地絡試験を行うと地絡抵抗による零相電圧発生状況が解ります。
水抵抗と電圧計、電流計を準備して実証実験を行う。または停止時に対地制電容量を測定して電気計算すると詳細が理解出来ます。
今回のような交流低圧系統での低圧地絡保護は、対地静電容量が小さいので地絡抵抗6,000Ωにおいて90%程度の零相電圧が発生します。(0.01μF程度。正確には計算が必要です。)
この部分の整定については自主運用ですのでメーカー推奨値を考慮して決定してはいかがでしょうか。
※ メーカー試験員が必ずしも正しくは無いのですが。
|
|