|
アオさんこんばんわ
SOUKOUのDGR-3100CVKを例にとります。
負担計算ですが、電圧回路と電流回路はそれぞれ別回路ですのでV0×I0とはなりません。
それぞれの回路の負担を算出して合計します。
零相電圧の出力容量は取扱説明書より、50VA よって800V出力時は電流限度が 62.5mAとなりますのでクランプ電流計でチェックします。(オーバーすると波形が歪み、継電器の動作点が大きく狂う場合がありますので要注意です。)
電流出力回路は、0.5Aレンジで最大負荷インピーダンス12Ω。
テスターで電圧を測り、6V以内かチェックします。
試験器の容量と継電器側の負担をチェックして試験を行います。
※ 試験に用いる発電機の歪み率などは調べておいた方が良いです。(試験時にエンジンをフルスロットルにしていたか?)
また、とくに古い地絡継電器を試験する場合は安定化電源を使用するのが理想です。
★電圧印加回路は、正常でしょうか?
・PAS外箱接地。(EA)
・SOGリレーのZ2端子の接地。(ED)
※ 理想的には、電圧は「T」端子とPAS外箱間に印加するのが理想です。
★Vcを外しての試験とありますが、停電せずに試験を行っているのでしょうか?
無停電での電圧測定は要注意です! 残留電圧があれば300V~1000Vで動作することは十分考えられます。当協会も無停電点検で電圧の許容値をメーカー管理値そのままを記載しているが、不良判定が出るのは当然であり、作成者が非接地系統を理解していない実態があります。
Y-Z2端子間の電圧も測定した方がよいです。
★T端子印加電圧の570Vに気づかずに不良判定、取替の例もありますが試験結果の不良判定の80%以上は継電器、試験回路を理解せずに行う誤判定がほとんどです。異常値が出たらまず試験回路の再チェックを行います。
★三菱PAS-SOGの「T」端子の印加は他のメーカーと異なりますので図面をチェックしての試験が理想です。(電圧を直接リレーに入力します。) 三菱のNTT特殊仕様などは機器の電圧検出回路を理解して試験を行わないために中身のおかしな報告書が出てきて、再試験の要請を受けたことがあります。
★一般の正常な継電器は誰でも試験は出来ると思いますが、仕様が変わったり、異常があったりすると本当に機器と電気を理解している試験員でないと判定が出来ません。最近は意味の無い試験を平気でする人が多い。(無停電点検を含めて!)
常に疑問を持って試験業務に取り組む必要があります。
★最近の試験器は誰でも容易に使えるようになっている方が売れやすいため、端子がコネクターになったり、耐圧時の過電流トリップがあったり、便利なようで技術屋さんには不便な試験器が多くなっているが、SOUKOU製試験器は端子タイプを揃えてくれるので応用が利く。※ 話が逸れてしまいました。
B種接地の無い変圧器
T端子側の絶縁劣化、接地が40kΩで効いた状態。
・変圧器2次端子をR-N-Tとすると、R-N間200V、N-T間100V、R-T間100Vはあり得ない現象です。大地をEとすると、R-E間200V、N-E間100V、T-E間0Vとなるはずですが!
※ 電圧測定に使用したインピーダンスも影響しますので、正確に測定するように工夫が必要です。(高インピーダンスのマルチメーター)
DM監視装置については、予想電力表示を見ると運用しやすいと思います。
30分ごとの現在電力は、正時と30分から0スタートして30分後に30分デマンド(電力)を表示しますので頭の中で計算しないと! 現在の使用状態が解らない。
|
|