|
> No.37[元記事へ]
アオさんへ
1.ケーブル診断ですが、ケーブルを他の機器から切り離してケーブル単独で行うのが理想です。 VCT一次側の切離しは電力側へ試験目的を説明して行えばよいと思います。
(試験器の説明書にも記載されていますが、ガード端子接地方式で測定する場合は全体絶縁の変動が試験器電源電圧に影響を与えて、漏れ電流も変化します。(キック現象と勘違いする例が多い)ので誤判定しないように注意が必要です。)
・アース接地方式で絶縁診断するにしてもケーブル端末部の清掃とケーブル端末部のガードを取り、端末部にフィルムカバーを掛ける処置を行えば絶縁診断が出来ます。
★ 一般的には絶縁診断の真似事が多い! 正確な絶縁診断を行うには2人で2時間程度はかかると思います。
2.1万ボルトをVCT二次からかけるのはVCTへの影響
一般的に6kV機器は、工場出荷時にAC22kV 1min の耐電圧試験を行って出荷します。(工場検査を請け負った事もありますが)
10年くらい前に耐塩用VCTが碍子の製造不良(製造工程上)でヒビ割れ発生する状況が多発し、地絡事故も多発しました。この場合は交流耐圧でVCT不良を発見しました。
★直流試験器は容量も小さく機器を破壊することは無いはずです。これで破損するようですとVCTの問題。(電力側へ説明できる根拠は必用と思います。)
3.地絡方向継電器試験
・位相角の異常値ですが、試験器のV端子、E端子(±:極性側)の逆接続でもないようですので、試験を行った継電器の種類(静止型、誘導形)、零相電圧検出方式(EVT、ZPD、制限抵抗の影響は無いか)を調べて、零相電圧(3100CVKの場合は50VA)と零相電流(0.5Aの場合は12Ω)が試験器許容値を超過していないか。試験電圧、電流の波形を歪むような試験をしていないか。
★継電器異常が発生したときは、まず試験方法(試験器の容量と試験する機器側の負担を調査します。)を疑う必用があります。
以上 個人的な意見を書いてみました。
|
|