|
今日は、朝7時より山間部の小水力発電所を点検する。
この1ヶ月間の発電量が昨年の半分しかない?
水位調整装置の動きがおかしい、上部水槽の水位が高いとの信号が来ていて、ガイドベーンを開くが出力が少ない。
フランシス水車(反動水車)なので水圧鉄管、水車、ドラフトチューブは水が充満した状態で運転して出力を得るのだが、水位調整装置が水が少ないのにガイドベーン「全開」信号により流れ込み式みたいな状態。(ペルトン水車(衝動水車)では無いのに!)
水位調整装置は、電気式と空気式があるが小水力の場合は、空気ポンプを使って上部水槽まで空気ホースを伸ばして水槽に沈める。水位が高いと空気抵抗が高く、水位が低いと空気抵抗が少ない。
動きがおかしいときは空気漏れか詰まりが原因なので、今回のケースは水位がないのに有るとの信号なので詰まりが原因。 よって空気ホースの湾曲部を開けてみると空気ポンプによる潤滑油が溜まっていた。 除去後にテストすると良好となる。
朝8時までには作業が終わったので、今日は何件点検できるか?
※ 当県では一部の小水力発電所を財団さん、H県も財団さん、Y県は社団、T県も知り合いの社団さんが多い、O県は全くの個人さん。
皆さん水力の機構が解って受託しているかな? 解決不能のためメーカー代理で出張すること多々あり。
基本的に取水口、ダム、水槽、水圧鉄管、水車 etc は、ダム・水路主任技術者の責任範囲です。
今年の電気主任技術者研修会で説明がありましたが小水力(ダムの高さ、出力)についてはダム・水路主任技術者制度を緩和する方向で検討中!
と言うことは電気主任技術者の責任範囲が増えるか? できれば電気主任も全てに於いて理解していないと満足の行く管理はできない。
|
|