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話題がないので過電流継電器の試験を
JEM-TR156(保護継電器の保守・点検指針)2008年1月15日改正
に基づき記載してみます。
試験項目は定期点検
・動 作 値 限時:使用整定値にて行う。(±10%)
瞬時:使用整定値にて行う。(±25%)
・動作時間 限時:使用整定にて整定値の300%印加(竣工試験判定基準の2倍)
瞬時:使用整定にて整定値の200%印加(0.06S以下)
JEMA(社団法人日本電機工業会)技術資料の抜粋です。
※ 瞬時要素の動作値及び動作時間の試験報告書を見ると、財団さん管理技術者を初めとしていい加減な例が多いのが事実です。
・瞬時要素は需要家構内事故(末端2相短絡)を保護する整定にすることにより電力会社との協調が取りやすくなる便利な機能です。瞬時要素があれば限時要素は不必要でも良いかと思えますが、変圧器保護を考えると限流ヒューズ、タイムラグ・テンションヒューズでトランス保護が出来ない場合は、変圧器2次事故時に2S以内に遮断させたい。(TR 短時間耐量)
※ 京濱電測器のTPRシリーズの試験器は電源が3φ200Vなので電流も100A程度は簡単に出てしまうが、100V電源の試験器は50Aが一般的に限度なので工夫を要する。
瞬時要素の試験を重要視するかどうかで保護・協調・管理に関する考えが解る。
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