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> No.5120[元記事へ]
ハリヤ-さんへのお返事です。
ぼけ防止と当日の作業記録で記載しています。参考になれば幸いです。
さてご質問ですが
> 1.PAS動作。営巣撤去とありますが,営巣は責任分界点の構内側ですか?
PASの2次側(責任分界点の構内側です。)
> 2.NW側は停電されてからの作業を実施されるのでしょうか?
各地方によって一般送配電事業者の名称が、東京電力パワーグリッド、関西電力
送配電、中国電力ネットワーク(NW側)
※ 当地方には電力会社側にPAS等の開閉器は有りませんので機器の交換時には活線にて高圧線の切離し、接続を行って貰います。
今回の場合は、中電NW側に停電無しです。
> 3.乙種アースはどの位置に付けて作業されるのでしょうか?
作業用接地は、89Rの1次(受電用断路器の1次側)に「つける」です。
> 4.絶縁耐力試験はどの位の電圧印加されるのでしょうか?
> 3810,6900,10350V
今回は、10,400Vです。
常規対地電圧は3810Vですが、1線地絡時の健全相対地電圧は6600Vに上昇、
対地静電容量の多い非接地系統の場合は1線地絡時の健全相対地電圧は共振
により数万Vに上昇するケースも有りますので、一応電技の値以上は印加します。
事故機器、事故様相により放電電圧も異なります。
> 5.事故点探査でポイントがあれば教えて頂きたいのですが駄目でしょう?
絶縁抵抗による判断では無く、絶縁耐力試験を行います。
・日本海側の塩害地区では雨天時には0.01MΩ(10kΩ)程度に低下する場合が
有ります。
1年前のキュービクル内LA不良では、絶縁抵抗2000MΩ、絶縁耐力試験では
8000Vで放電したケースが有りました。
・メーカー絶縁耐力試験器の場合は1次電流(100V側)が設定値以上で試験器
「OFF」となりますので、何本もある柱上の探査の場合には、アーク音・
アークが出るまでに試験器OFFとなり事故点発見が困難となります。
よって自作のスライッダック、MCCBで絶縁耐力試験回路を組んでいます。
・電源はバッテリ電源より発電機が有利
2kVAのバッテリー電源で試験したのですが、事故放電とともに電源がエラー
によりストップする為に使いずらいです。
発電機であれば放電とともに電圧下降で事故様相や放電電圧などが確認出来ます。
如何に早く事故点発見と対策!
お客も停電時間が短く、当方も疲れを少なく!
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