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しゅうさんへのお返事です。
非接地系統に関する参考事項を記載してみます。
・6.6kV非接地系統の故障点抵抗と消弧率について記載します。
故障点抵抗が3~5kオーム以下の地絡事故については、自動遮断に至らず消弧する割合は50%程度であり、6kオーム以上の故障については90%程度まで消弧しておりそのほとんどが0.5S以内(64T1)に消弧といわれています。(これらの経験により零相電圧整定値は、6000オームに合わせて動作時間は0.5Sとします。)
・雷時期においては、瞬間的な零相電圧は頻繁に発生することがあります。
あまり好ましくない雷時期に人工地絡を行ったのですが、当然のこと地絡継電器はロックします。実際の事故を把握するために零相電圧継電器とブザーにより回路を作り、実事故時は手動遮断させます。当然のこと雷時期は、0.5S以下の零相電圧発生がかなり頻繁にブザー音が鳴り、うるさく感じた経験があります。
・このように地絡事故が発生するような悪天候時には、あちらこちらで瞬間地絡が起きます。系統が悪い場合は、異常共振により零相電圧も発生します。(他バンク同時発生)
※ C電管内の人工地絡試験は、中計工にて行いますが1点地絡抵抗値の試験を行い、特性を作成します。短時間における試験です。
・電力において6kV回路の地絡警報があります。(零相電圧はセンサー)
F67G(配電線用地絡方向継電器)が不動作状態において、地絡過電圧継電器(64V2)が継続動作するとB10G(母線順序継電器)が起動します。
各フィーダーを時限をおいて順番トリップにさせます。
(52F1→52F2‥‥52F8、52S、52P)
・太陽光発電所の64が動作する場合は、同位置線路で繋がる全てにおいて同一の電圧が発生していますので、変電所の母線の零相電圧検出の有無を確認してください。
(SVRによりV結線回路が形成された場合は零相電圧が同一とならない場合があります。)
・T県においては数カ所の水力発電所に次の装置があります。
3kV、6kVに絶縁トランスを接続した場合には3kV側地絡保護のため中国電機製造の地気電圧装置(Y-Δ-Δ-Y:Δはオープンにして接続。)などいろいろな装置があります。
・根気よく回路及び設備を調査すると原因はわかると思います。
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