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絶縁監視通報装置(LS-10E SOUKOU)を水力発電所に設置したので概要を紹介します。
【施設】
3kV誘導発電機からタイトランス(3/6kV)にて6kV連系と接続される。
(3kV回路は非接地回路方式、接地用変圧器EVTにて零相電圧を検出し保護する。3次オープンデルタの制限抵抗は50Ω)
【絶縁監視装置の設定】
・漏電
CH1:3kV回路完全地絡電流0.381Aの10%地絡を検出させる。
※ 一応電気技術者なので理論的に整定します。
微地絡(10%)動作、復帰(0.04A 0.5S)
CH2:所内Tr10kVA漏電(0.05A 0.5S)
【接点信号】
No1:発電機解列(52G OFF)、発電機並列(52G ON)
No2:重故障発生(86)、重故障復帰(86)
No3:SOG制御装置動作、SOG制御装置復帰
No4:地絡過電圧動作(64)、地絡過電圧復帰(64)
64=25V(13%地絡を検出)整定 → 52G Trip(86)
65(ガイドベーン)閉 → 21(入口弁)閉
【停電復電】
・電力側の停電、復電
本日作業
1.停電せずにEVTの1次側接地線にZCTを接続させる。
※ 3kV絶縁電線なので充分安全。(完全地絡電流も小さい。)
2.LS-10Eの設置。2P、1Pのプロテクタを取付。各結線を事前に作成したマークチューブを入れて接続、結線する。
3.確認試験を行う。
LS-10Eの検出時間は0.5Sなので、SOG及び64は瞬時(0.2S)のため通報不可であった。
※ 別途検討
参考
・最近は他社の絶縁監視装置のリコールが流行っているみたいです。
この製品も不具合があったが、SOUKOとハネロンのコンビで当方に連絡があり、その日のうちに電話連絡しながら不具合点を改修した。
本日も2回、疑問点をB氏、M氏に電話で質問したが的確な回答があった。
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