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> No.337[元記事へ]
アオさんご苦労様です。
6kV非接地系統は電力系統(超高圧を含めて)の中でも最も難しいと思っています。
・通常の零相電圧について
三相回路の対地静電容量は平衡していません。(単相配電線有り。単相トランスを高圧需要家に設置する場合も接続相を指示しない電力会社も多いと思います。)
よって、対地静電容量のアンバランスにより(バンクにもよりますが)1~5%の零相電圧が発生しています。この電圧を残留電圧と言い、人工地絡試験時に記録します。
需要家のSOGリレーのY1端子とZ2端子間の電圧でも確認できます。(入力インピーダンス大きなマルチメーター使用。)
例) 戸上電機製作所は5% → 60mV、エナジーサポートは5%で430mV その他省略。
零相電圧計は最大値(デマンド)指針を持っていますので事故後に確認できます。
接地用変圧器の3次オープンデルタに繋がっている制限抵抗の両端の電圧を計器、継電器が計測しています。
> なるほど変電所側でのV0測定値は、3,810V=6,600Vなんですね。
零相電圧計の指示が完全地絡時の零相電圧3810Vで計器が6600Vを指示します。
(発電所の高圧回路、高圧の非常用発電機回路、特高需要家の高圧回路などの指針式の指示計器はこのようです。 デジタルタイプは異なる。)
※ 継電器の整定で困りますので、完全地絡電圧を3810Vで話をするのが理想的な電力会社社員だとは思います。(考えずにそのまま話した?)
次の写真1は3KV回路用の零相電圧計
赤色のデマンドが1200Vを指示。
よって零相電圧は、693V (36%地絡)
写真2は、零相電圧計裏面
レシオ 3300:110V 、 レスポンス0.1S
写真3は、デジタルマルチリレー(某特高需要家のバンク2次)
零相電圧画面にしてますが見にくい。
デジタルマルチリレーのランプ3個はEVT3次の各巻線間の電圧で点灯。
地絡事故継続で地絡相ランプが消灯、暗くなる。 (今の時代は不要では?)
零相電圧計はこのような感じです。
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