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KYさんへのお返事です。
まず、電気主任技術者にお聞きするのが理想です。
・太陽電池発電所の最大使用電圧は、750V以下の低圧でしょうか。(最大使用電圧=開放電圧×セル直列数) 750V超過はA種接地工事。
・高圧、特別高圧と低圧との混触防止(混触時の低圧側の電圧を低く抑える)がB種接地工事です。
中性点直接接地、抵抗接地、リアクトルなどの系統接地は、省令に定める接地では無く任意接地です。
・今回のスコットトランス2次側の接地工事は法令条件がありませんので、接地を付けても、付けなくても
良いです。(中性点の安定のため接地を付ければELB動作が期待できます。また、抵抗接地、コンデンサ接地なども選択できます。 非接地の選択もありますが対地静電容量による影響で不安定となりELBでもあれば誤動作します。)
・D種とB種を別けた方が良い理由があればお願いします。(私の場合は別けるようにはしていません。)
需要設備においては、B種接地抵抗を高い値にしておけば機器漏電時のケース電位(D種接地工事)が低く抑えられます。
今回は、太陽電池発電所の架台、非常用予備発電機。(一般公衆は触りにくい場所に設置。)
・発電所、変電所はメッシュ接地で低い値にする。全て共通にして同電位が基本です。
直接接地系などでは地絡電流も非常に大きく、歩幅電圧が出て死傷するケースもあります。
・6kV非接地系統や低圧系統におけるB種接地抵抗で制限される電流を考える需要設備では、各接地が
別にされる場合が多いと思います。(場合によっては440VのB種と210VのB種を地絡時の
電位上昇による機器焼損を防ぐ目的で別けさせたこともあります。)
しかし、接地抵抗を低くして同電位にするメリットも多くありますので、法令と実運用のメリットを
考えてはいかがしょうか。
・工事費を低減する提案(緩和措置)を電気主任技術者より行うと工事業者の方の信頼は増します。
工事業者に対して法令で攻めて嫌われる方を多数見ます。
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