|
> No.369[元記事へ]
アオさんご苦労様です。
今夏はとくに暑く集中力が落ちます。うっかりミスも多発!
・エネルギー管理士の試験も省エネ法が出来た石油ショックの時に取得したので今はすっかり忘れています。 同業者の電気管理技術者(61才)の方が昨年受験しました。
電気は難しいので熱で受験し、取得しました。(当方からすると熱が難しと思いますが。)
※ エネルギー管理士はこれから有望だと思いますので是非取得してください。
・古いSOGの動作電圧について(LTR-G)
旧タイプの地絡継電器は、5%(T端子:570V)が一般的です。
T(テスト)端子を使わずに、主回路3相一括と対地間に印加すればどのような継電器でも同じ値となります。(三菱:1/10)
1.動作電圧が800Vとの事ですが、活線状態において残留電圧がある状態では、残留電圧と印加電圧のベクトル合成が継電器入力となりますので、残留電圧を打ち消すように試験を工夫する必要があります。
2.停電状態においての試験の場合は試験方法、試験器具に問題がないか?
・T端子印加で誤差±30%程度
・印加電圧波形が歪んでいないか? (試験器容量と負担のチェック)
※ 私の場合は、主回路に印加します。
主回路3相一括と対地間に電圧印加する。(190Vで動作)
高圧ケーブルを含むと負担が増えるので、クランプ電流計で負担をチェックしながら行うとよいです。(試験器の電圧出力容量のチェック)
※ このタイプは20年以上経過して部品も劣化、理論的に理解をしないと誤判定をしてしまいますので、取替を推奨してはいかがでしょうか。
写真は、エナジーサポートの570Vタイプ
SOG誤動作の件
事故時に電力会社においてV0(零相電圧)検出がなければ誤動作。(外部事故でも誤動作)
継電器試験が問題無ければ結線はOK
Y1、Z1、Z2線の接触不良で誤動作する可能性があります。この場合は継電器試験で解るはずです。
電解コンデンサのドライアップ、液漏れによる誤動作が戸上の指定機種(LTR-M、1995.5~1996.6)以外でも発生します。
古い LTR-L は要注意、当方の事業所関係で3箇所誤動作。
メーカーの良否判定は、結線を外して P1とZ2間:50MΩ以上(at250Vメガー)
継電器試験をしても判断できません。プリント基板上にコンデンサ液が漏れて→絶縁低下→トリップ回路形成 トリップ後は問題無いが、2~3ヶ月するとまた誤動作。
LTR-Lも各電子部品が劣化しているので、誤動作が2回も発生するとお客さんに迷惑が更にかかるので更新が必要です。 誤動作する継電器の良否判定は、継電器試験では解りません。(継電器試験が万能と思ってはいけません。)
電灯共変圧器二次側のB種接地が無し(省令違反)
・高低圧混蝕防止板があれば2次側接地は不要でしょうが、一般トランスは接地したいです。
変圧器が古い、温度上昇が激しいと焼損・混蝕の恐れがあります。
主任技術者が自覚していれば、責任を取る覚悟があればいいのでは!
※ 非接地では良い面もありますが、6kVの非接地のようにEVTがあって線路の静電容量により地絡電流が供給されますが、200V非接地はケーブルの静電容量、無停電減装置の静電用、機器の静電容量があり漏電が発生すると各方面から漏洩電流が流れて各漏電ブレーカがトリップして事故点探査が非常に複雑になります。
3φ200V/(1φ200-100V)×2 のスコットトランス2次側で漏電ブレーカが某警察署で働きました。
法的に2次側接地が不要なので外して非接地にして漏電で切れないようにしようと思いましたが、数日後に機械室ELBと警察無線ELBが動作して2箇所の停電。
※ 原因は、無線機器の対地静電容量により地絡電流を供給してしまった。
|
|