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フルマイさんへのお返事です。
66kV、77kV系統以上の送電線で使用される44(DZS)について
・保護については主保護(1段)、後備保護(2段、3段)
主保護においては44のみで働かせることはありません
220kV、275kVの系統においては搬送保護(キャリアリレー)方式を使います。
A変電所(又は発電所)とB変電所(又は発電所)間で搬送波又はFM無線を使って
保護範囲の情報を信号でやり取りしています。(100km以上の区間もあり)
44S(X1+M:保護区間検出)、44SO(外部検出)によって内部、外部かに
よってキャリアの送出、停止を行います。
> 1)44要素において、至近距離短絡の検出において原点付近の検出に問題は無いのか?
・原点付近の場合はリアクタンス要素(X1)動作
アークの影響を受けにくいので距離を見る
・原点付近の場合はモー要素(M)不明確
相手端では、X1では無くX2検出範(第2段)、至近端側の変電所では
リアクタンスX1、X2は検出するが、モーMが検出しない場合は第3段の51に
よるトリップとなると思います。 母線側になると母線保護リレー(ブスプロ)にて
瞬時に保護します。
参考: X1は保護区間の85%整定(一例) 保護区間保護
X2は保護区間の140%整定(一例) 保護区間、相手至近端保護(後備)
M は保護区間の300%整定(一例) 方向判定が目的
> 2)jX軸より左側の動作域は何か役割を果たしているのだろうか?
・方向判定にモー(M)特性を使ってるため、特に意味無しです。
・距離判定にリアクタンス(X)を使用。 10Ω以下動作のように!
接地方式(電圧階級)により保護方式は主として
・66kV、77kV :回線選択(バランスリレー)、表示線(パイロットワイヤー)
・220kV、275kV:搬送保護(キャリアリレー)
・500kV :位相比較
特高になると他回線補償、事故相の単相遮断、1秒以内の高速度再閉路など多々あり
・中国計器工業、関電エンジニアリング、四電エンジニアリング、シーテックなど
電力関連企業であれば接する機会があります。
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