|
> No.5578[元記事へ]
フルマイさんへのお返事です。
比率差動継電器(87)の参考です。
変圧器、発電機によって特性や比率は諸条件によって異なります。
変圧器用は突入電流やタップチェンジャーにより変圧比が変わるなどで誤動作し易いですが発電機用が誤動作した実例です。
T県(O県の北側)の発電所(22kV連系)
22kV特高需要家が復電操作(復元)操作において特高トランスを充電した際にPS(発電所)のG87(発電機用比率差動継電器)が動作。(誤動作)
推定原因:変圧器突入電流は発電機の初期過渡インピーダンスによる制限された電流が供給される。
【要因】
・電流整定値:0.5A(2段比率特性)
・時限整定値:0.0S(時限が瞬時動作であるため実動作は20mS台で働く。)
・過渡電流対策付でない。
【対策】
・現在の電流整定値:1.0A(1段比率特性)への整定変更検討
・時限整定値:0.1S(若干の余裕を考慮する。)
・他メーカー(TOSHIBA VBR51D-02A62)には、過渡電流対策付が特性選択出来る機種があるが、本機器には無し。(別対策)
保護継電器試験より整定が重要と考えさせる誤動作。
|
|